始めに
前回に引き続きデータが送信されてから受信されるまでの仕組みの続きとして、
具体的にそれぞれのレイヤーでどのような処理が行われるから、次のレイヤーに進んでいけるのか?
今回はこちらについて解説していきます。
前回の記事をまだ読まれていない方は、こちらをご覧ください。
カプセル化
送信時は高レイヤから低レイヤ(L7~L1)に向かって処理がされていきます。
・この時に送信データを各レイヤで処理していく際に、ヘッダという制御情報を付加します。
・データリンク層ではヘッダに加えてトレーラと呼ばれるエラーチェック用の情報も付加します。
・この送信データを作るためにレイヤごとにヘッダ(+トレーラ)を付加していく処理をカプセル化といいます。
手紙の例で例える
L7~L6:手紙に文字を書いても、封筒に入れて切手を貼らないといけない。
L6~L5:宛先情報を書かなくてはいけない。
L5~L4:速達なら速達料金を払わないといけない。
など
送り出す際に様々な情報が、手紙にその都度付加させないといけない
まさにヘッダというものは、こういった情報をデータにピタピタつける
これと同じイメージだということを理解してください。
非カプセル化
今度はカプセル化されてヘッダーやトレーラの付属したデータを外していきます。
まずは物理層からデータリンク層に来ます。
次にデータリンク層で、ヘッダとトレーラを外します。
データリンク層のヘッダには、ここまで来た道順(ノードのアドレスが書かれています。)
なので、そのヘッダ情報(ノード情報)を見て受信側までたどり着きました。
ここからはこの情報は不要なので、ヘッダを外します。
このように、送信時に付属された情報を頼りに今度は受信作業をしていきます。
→ヘッダ情報を外すこと。これを非カプセル化といいます。
例えていうなら
ポストに封筒が届いたときに、封筒から手紙を出して読みますよね。
それと同じように、受信するまでに必要となった封筒は読む前に外す必要があるということです。
PDUについて
・データ+ヘッダ(+トレーラ)のデータ単位をPDU(Protocol Data Unit)という
・PDUはどのレイヤのヘッダが付加されているかで呼び名が変わる。
パケット通信ってよく聞いたことありますよね。そのパケットです。
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